二日目 いすみ〜富津


2012.8.12


 房総半島二日目、今日は房総半島に南端まで行ってみようと思います。夕方には富津にあるクマ兄さんの第二の実家に到着予定。さぁ、今日は何が見られるかな?


朝食
 6時前起床。隣の部屋のおじさんが興奮して騒いでいるため起きてしまった。ロンドンオリンピックのボクシングを見ていたらしい。金メダルを取ったらしい。全部隣のおじさんから情報を得ました。一人で宿泊していたようでしたが・・・。

 7時、朝食ができたということなので一階の部屋へ。アジの開きがあるねぇ。玉子もあるねぇ。正統派の旅館の朝ごはんです。仕出し屋から購入したものは一つもありません。いいねぇ。アジの開き美味しかったです。いつもなら山盛り御飯三杯食べて、お昼ご飯を安く済ませよう作戦をするんですが、今日はお昼に海鮮丼みたいなのを食べたいと思っていたので、ご飯は山盛り二杯に抑えました。



いすみ鉄道国吉駅
 7:50、一晩お世話になったほし乃や旅館を出発。15分後、いすみ鉄道の「風そよぐ谷 国吉駅」に到着。この駅にはムーミングッズが売っているらしいので、ちょっと覗きに来てみました。売店はまだ空いてないだろうけど。
 駅前の自動販売機が電車になってました。ガンバレ!!いすみ鉄道って書いてある。第三セクターのいすみ鉄道は経営状況はあまり良くないみたいだねぇ。

 とりあえず駅の中に入ってみます。入口上部の駅名表示はムーミンだね。
 
 待合室に入るとムーミンだらけ。あと、黒いネコが寝てました。このネコも駅長?ホームにもムーミン関連の物があるようなので、ホームにも出てみます。列車が来ると良いな?と思っていたんだけど、時刻表を見るとしばらく来ないみたいだ。
 待合室からホームにでるとスナフキン&スニフの絵、ムーミンの木像がありました。ムーミンって正しくはムーミントロールって言うんだってね。国吉駅は二面二線の駅で列車の交換ができるようです。反対側のホームにも何やらありそうなので渡ってみよう。どうやって渡るのかと思ったら、線路に降りて渡るようです。陸橋無いし。
 線路と線路の間の標識にはリトルミイが書かれていました(左)。これはなんの標識なんだろう。待合室の反対側のホームに行ったらベンチの周りにはムーミンがいっぱい。ネコ娘がご機嫌で記念撮影。ネコ娘、ムーミンを知っていたのだろうか?
 待合室の反対側のホーム(たぶん上り線)、裏手の空地にもムーミン関連の人形がありました。左はヘムレンかなぁ?右はリトルミイだね。なぜ二人いるのか謎だけど・・・。
 この空き地、雑草を取り除いて、東屋でも作って、子どもが遊べるジャングルジムでも設置したら人気の場所になりそうだなぁ。
 じゃ、そろそろ帰ろ。再び線路の上を歩きます。踏切以外で線路に降りられるのって最近では貴重なんではなかろうか。それと、線路の写真を撮ってみたら結構歪んでるんだね。列車がグラグラ揺れそうだ。



大原駅
 国吉駅でムーミン列車を見ようとしたんだけど、タイミングが悪くて見られませんでした。じゃ、終点の大原駅に行ったら見られるかも、ドライブの途中だし、ということで30分ほどかけて大原駅に到着。
 駅の周辺で駐車場を探すも無料駐車場が見つけられず、ちょっと離れたところにあるコンビニの駐車場に車を置かせてもらって大原駅まで歩いてきました。あ、コンビニでは帰りにアイス買って許してもらおう。
 大原駅が見えてきたところで、踏切が鳴っている音がする!とダッシュで線路に向かうといすみ200形が大原駅に到着するところでした。この200形は富士重工業が製造したワンマンカー。最高時速80km/hです。黄色い車体色が特徴。
 いすみ200形といすみ300形が並びます。奥の300形のほうが新しい車両で、じつは今年の3月に運行が開始されたばっかりの最新機種。200形の車内では鉄ちゃんたちがスタンプラリーに夢中でした。
 大原駅にもムーミン居ました。ネコ娘が一緒にパチリ。あと、大原駅には売店があって少しムーミングッズを売っているようでしたが、売り子のおばさんが開店準備で忙しそうだったのでお土産買うのやめました。そうこうしているうちに、200形が大多喜に向けて出発。大多喜までは30分弱の旅のようです。



 なかなか面白かった。利用客が多いとは思えないローカル線ですが、ムーミンとコラボしたり、スタンプラリーをやったりして鉄ちゃんたちのハートを掴んでいるようです。そういえば、自費で免許取得費用を出せる人を運転士に採用します、って募集してたのもいすみ鉄道だったな。



 では、次行こう。



 国道128号線を南下して御宿で月の沙漠の像でも写真撮ろうかな・・・と思って御宿市内に突入したけれど、さすが海水浴シーズン、駐車場待ちの大渋滞。駐車場は1000円/日もするし写真撮れないよ。またあとで来よう。

 ということで御宿は通過。

 さらに国道128号線を南下し行川アイランドがあった場所を過ぎると、おせんころがし?という言葉がツーリングマップルに記載されていました。寄ってみよう。



おせんころがし
 セレナのカーナビだとおせんころがしが検索できないので、ツーリングマップルを見ながらおせんころがしの入口を探しつつ国道128号線を走行。それでも入口を発見できず一度通り過ぎてしまいました。Uターンして戻ってきてホテル?に入る空き地でゆっくり考えようと思ったら、その空き地がおせんころがしの入口でした。
 左写真の右上に伸びる舗装道路がホテルへの道。左の小道がおせんころがしへの道でした。

 しばらく進むと遊歩道っぽく整備されていました。入口を分かりやすくしてくれればいいのに。ちなみに、時間は10時ごろ。ホテルからお帰りの車が数台。お互い気まずいなぁ。
 さて、遊歩道を歩くこと1分、がけっぷちの行き止まりに到着。どうやらこの辺りがおせんころがしと呼ばれる場所のようです。説明が書かれた解説板があったのでちゃんと勉強しておこう。
 解説によると、おせんころがしとは高さ20m、幅4kmにおよぶ断崖にあるこの場所のことを言うそうです。ここに残された悲話はこんな感じ。

 かなり昔、豪族の一人娘のお仙。日頃から年貢に苦しむ領民に心を痛めていたとか。強欲な父を説得しようとしても聞き入れてもらえず。そんなある日、領民が父殺害の計画を立てているのを聞いてしまった。お仙は自ら父の身代わりとなって領民に断崖から夜の海に投げ込まれたそうです。領民たちは、それが身代わりのお仙であることを翌朝まで気づかなかったとか。悲嘆にくれた領民たちは詫びを入れ、ここに地蔵尊を建てて供養したんだって。強欲な父も心を入れ替えたそうです。

 こんな悲話がここにはあるんだって。 



大山千枚田
 勝浦、鴨川と国道128号線を走り、鴨川シーワールドを過ぎたあたりで県道34号線長狭街道へ。内陸にむかって10kmほど走ると大山千枚田の看板が出てくるので、それに沿って山道を進む。と、突然巨大な棚田が現れました。

 この大山千枚田は4ヘクタールもの急傾斜地に375枚の田んぼが作られた棚田です。もちろん、日本の棚田百選にも選ばれています。東京から一番近い棚田なんだって。

 この棚田は大きさもさることながら、雨水のみで耕作を行っている日本で唯一の天水田だそうです。

 周辺では案山子のコンテストが行われていて、数十体の案山子が設置されていました。左はパンダ、だと思う。



カステラ工房 ルアーシェイア
 大山千枚田を見学した後、車で10分とかからない場所にある「カステラ工房 ルアーシェイア」に寄ってみました。るるぶに載ってたんでね。ペンギン姉さんを筆頭に、我が家の三人はカステラ好きなのです。
 まずは試食コーナーで味見。割とたくさんの種類が試食できます。お客さんは我が家のほかに一組だけ。店員さんもカステラを作っている厨房のほうに行っているのであまり見られてません。ということで、カステラ食べ放題。お茶も熱いのと冷たいのが用意してあって飲み放題。お昼ご飯前なのにお腹いっぱいになっちゃうよ。味はさすが専門店。美味しかったです。お土産に三個買って帰りました。



はな房
 お土産にカステラを買った後、国道410号線を走って千倉方面へ。海岸線を走ってご飯処を探します。なんとなくお昼は海鮮丼!って決まっていたのですが、なかなかお店が決められない。なんとなく道の駅「ちくら・潮風王国」に到着したので、ここのレストランに入ることにしました。
 ここ道の駅「ちくら・潮風王国」では二軒ほど、海鮮丼が食べられるお店がありそうです。今回ははな房というレストランにしてみました。

 入口で何組か入店待ちがあったのですが、店外のテーブルで食べると割引があって、しかもすぐに食べられる、ってことなので、外で食べることに。カウンターで注文して外のテーブルで料理が運ばれてくるのを待ちました。
 外のテーブルはこんな感じ。そんなに悪くない、直射日光が当たることを覗けば。水やお絞りなどもちゃんと運んで来てくれます。
 道の駅の敷地内には第一千倉丸という漁船が展示してあります。お昼ご飯を食べ終わったら見に行ってみよう。
 左はクマ兄さんとペンギン姉さんが注文した「おらが流 海鮮丼」。1,879円。味噌汁とアジフライ付き。アジフライは小さかったけど美味しかった。海鮮丼はもちろん美味しい。イワシがトップに置いてあって存在感たっぷり、ウマイ。右はちょっと小ぶりなお子様ミニ丼セット、900円。イクラ丼にしました。



第一千倉丸
 海鮮丼でいっぱいになったのでちょっとお散歩。第一千倉丸を見学してみようと思います。

 この船、ただの飾りかと思ってたけど、近づいてみてみたら本物の漁船のようです。引退した船を展示しているのかな?
 
 甲板に上がってみると、装備品が撤去されているので広い。でも、広場になっているだけで面白くないので、操舵室の脇の階段から屋上?見張り台?へ上がってみます。
 ここからの見晴らしは最高だね。天気が良くてかなり暑いんだけど、ここに来ると風が通るし、地面の照り返しも抑えられるのでちょっと気持ちいい。でも、長時間いたら熱中症だな。できれば、海岸にも降りて磯遊びでもしたいところだけど、今日は時間制限ありなので次の目的地に行こうと思います。



野島崎
 道の駅「ちくら・潮風王国」から20分、先っぽ好きなクマ兄さんには外せない場所、野島崎に到着。ここの灯台の周辺を散策しようと思います。

 ここは割と観光地化しているんだけど、近くに無料駐車場有り。でも、今日はお客さんが多くて停められません。仕方がないので、お土産屋さんが集まったエリアのロータリーに路駐。一応、路駐OKのようなので。
 灯台のすぐ近くまで行ってみたものの暑い。中に入って見学もできるみたいだけど、ペンギン姉さんは行かないだろうし、というかペンギン姉さん、ネコ娘と喧嘩して機嫌が悪いので灯台見学はやめておこう。

 来る時と違う遊歩道で車に戻ろうか。

 海岸沿いに歩いたら、三峯神社っていう岩場の窪みを利用した神社がありました。波風でボロボロにならないのは岩場が守ってくれるからかな。
 あと、こんなモニュメントがありました。トビウオだね。GWでトビウオが飛んでいるのを見たけど、この辺でも見られるのかな?見ても食べても良し、のトビウオは人気者です。
 暑くて周辺散策なんてできないので、すぐに車を動かし出発。そしたら、ちょっと離れたところから野島崎灯台が良い感じに見えるじゃないの。路肩に車を停めてパチリ。この辺りからの景色がとってもきれいでした。灯台に近いところはお土産屋さんが多すぎ。



 この後はネコ娘恒例のお昼寝タイムなのでのんびりドライブ。相浜の交差点から県道257号線に入り房総フラワーラインを走破。洲崎灯台を見物しようと思ったんだけど、夏休み恒例の海水浴向け駐車料金になっていて断念。灯台を見物したいだけなのに1000円も取るんだもん。

 この後館山方面に走り、海上自衛隊館山基地の周囲を回って沖ノ島へ。だけど、ここも海水浴や磯遊びの車で大混雑。沖ノ島も再チャレンジだな。

 で、いろいろパスしてやってきたのが崖ノ観音がある大福寺です。



崖ノ観音
 野島崎からは1時間10分、崖ノ観音がある大福寺に到着。駐車場はそれほど大きくないけど観光バスも停められるくらいは整備されてました。ただ、目の前にお墓が広がってるんだよね。
 ペンギン姉さんは車で待機するってことなので、ネコ娘と二人で崖ノ観音に登ってみます。階段の入口にはなぜか諏訪神社って書いてあるけど・・・気にせず進む。

 階段は割と急(右)。ネコ娘を励ましながら上ります。
 階段を登り終わったところにあったのがこの神社。これが諏訪神社かな。ここも本殿の上側には断崖がそびえています。
 諏訪神社から観音堂へはちょっとだけ階段を登ります。お不動さまっていう社も途中にありました。ここでも軽く南無〜。
 観音堂に到着。けっこう見晴らし良いです。そして汗だくです。ただでさえ暑いのに、階段登っちゃったからね。
 では、観音堂をお参りしましょう。

 お賽銭をあげて、南無〜。

 脇には石像が祀られていました。弘法大師の石像とかありましたよ。左写真の右に写っている小さな石像が弘法大師像です。



 さて、観音堂を一回り見学していたら・・・中国?からのお客様が大量に到着。観音堂内は満杯。しばらく待機を余儀なくされました。こんなところにも来るんだねぇ。

 
 少し人が減ってから、館山市内方向をパチリ。空も海も碧いねぇ。良い天気だ。景色に見とれていると、今度は日本人のツアーが到着。ガイドさんの説明を聞いていると、館山湾の向こうにお城が見えるでしょ?だって。館山城だそうです。南総里見八犬伝で有名な里見家のお城だったんだって。
 崖ノ観音が良く見える大福寺の本堂に降りてきました。参拝は本堂をお参りしてから崖ノ観音に行くのが正式らしい。ま、いいや。ここから崖ノ観音を眺めると、背後にある断崖の地層が良く見えます。崖ノ観音の土台は鉄筋コンクリートっぽいけどなかなか味がある場所でした。



富津へ
 では、そろそろ富津に向かおうと思います。富津にクマ兄さんの第二の実家があるんだけど、クマ兄さんはここに住んだことは無いんだな。クマ祖父さんとクマ祖母さんが定年間際、もう一軒家が欲しい、海の近くが良い、って言って中古の家を買ったんです。なので、第二の実家。夜までには到着しなきゃ。

 15:50に崖ノ観音を出発し、富津に到着したのは17:00過ぎ。途中の踏切で、255系特急電車を目撃。特急「しおさい」か「さざなみ」か「わかしお」か。いずれにしてもこんな田舎なのに9両編成が成り立つすごいな。そんなにお客さんいるんだねぇ。ま、道路は休日を中心にすごく渋滞するもんね。

 って感じで、富津を目指す。途中、スーパーに寄り道してメロンを購入。スイカを買おうと思ったんだけど、良いのが無くてメロンになっちゃった。

 ということで、17:30頃、富津の第二の実家に到着。いやいや、暑かったな。ビール飲んでご飯を腹いっぱい食べておやすみなさい。






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